データ移行時間早見表
データ量と回線速度による転送時間の目安「100GBのデータを1Gbpsの回線で転送すると何時間かかる?」「大量データの移行にはどの方法が適切?」
そんな疑問にパッと答えられるよう、データ量と転送時間の目安をまとめた早見表です。
オンプレミスからクラウドへの移行や、大規模バックアップの計画時にご活用ください。
データ転送手段別目安
転送データ容量 | |||||||||
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転送方法 | 転送速度目安 | 1GB | 10GB | 100GB | 1TB | 10TB | 100TB | 1PB | 10PB |
ローカル経由転送 (光回線1Gbps) | 上り: 100-500Mbps 下り: 300-800Mbps | 最適 | 利用可 | 不適切 | |||||
ローカル経由転送 (光回線10Gbps) | 上り: 1-5Gbps 下り: 2-8Gbps | 最適 | 利用可 | 不適切 | |||||
共用レンタルサーバー間転送 | 100-500Mbps | 最適 | 利用可 | 不適切 | |||||
他社クラウド間転送 | 500Mbps-2Gbps | 最適 | 利用可 | 不適切 | |||||
同一クラウド内転送 | 5-10Gbps | 最適 | 利用可 | ||||||
物理デバイス AWS Snowballなど | 5〜10営業日 | 不適切 | 利用可 | 最適 |
転送方法の説明
ローカル経由転送
ローカル経由転送とは、データを一旦ローカル環境にダウンロードし、その後、新サーバーにアップロードする方式です。上りがボトルネックになりがちです。共用レンタルサーバー間転送
共有帯域のため速度・安定性にばらつきが出やすい環境です。他社クラウド間転送
インターネット経由でのクラウド間連携により転送します。同一クラウド内転送
内部ネットワークにより高速・安全に転送できます。物理デバイス(AWS Snowballなど)
100TB以上の大容量で有効です。
サーバー間転送パターンとプロバイダ別転送速度
転送データ容量 | ||||||
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回線種別/転送パターン | 実効速度目安 | 1GB | 10GB | 100GB | 1TB | 10TB |
光回線 (1Gbps) | 上り: 100-500Mbps / 下り: 300-800Mbps | 約3分 | 約30分 | 約5時間 | 約2日 | 約3週間 |
AWS内転送 (同一リージョン) | 5-10Gbps | 約2秒 | 約20秒 | 約3分 | 約30分 | 約5時間 |
転送速度向上のヒント: 圧縮やアーカイブ化、並列転送、混雑が少ない時間帯の実行、クラウドの専用サービスの活用などで高速化できます。
回線速度別の転送時間
各回線速度で転送した場合の所要時間
転送データ容量 | ||||||||
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回線速度 | 1GB | 10GB | 100GB | 1TB | 10TB | 100TB | 1PB | 10PB |
1Mbps | 約2時間 | 約22時間 | 約9日 | 約3ヶ月 | 約2.5年 | 約25年 | 約250年 | 約2500年 |
10Gbps | 約1秒 | 約8秒 | 約1分 | 約13分 | 約2時間 | 約22時間 | 約9日 | 約3ヶ月 |
データ転送の単位について
- bps(ビット/秒):データ転送速度の基本単位。
- Mbps(メガビット/秒):1Mbps = 0.125MB/s。
- Gbps(ギガビット/秒):1Gbps = 0.125GB/s。
- MB/s(メガバイト/秒):1秒間に100万バイトの転送が可能。